曇り空の中、「空飛ぶクルマ」がシンガポールを無事に飛んだ。ドイツの新興企業ボロコプターは、シンガポールで開催中の交通システムなどに関するイベント「26th ITS World Congress」(2019年10月21~25日、シンガポール)において、同社の電動の垂直離着陸(eVTOL:electric Vertical Take-Off and Landing)機「Volocopter」の試作機による飛行デモを、2019年10月22日(現地時間)に披露した。招待客や報道機関などが見つめる中、パイロットが搭乗した機体が垂直に離陸し、およそ140秒間、1.5kmの距離を飛行したのちに着陸した。高度は約40mで、速度は約30ノット(時速55.56kmほど)だったという。

シンガポールで実施された、Volocopterの飛行デモの様子

(約2分30秒の動画、撮影:日経 xTECH)

待機中のデモ機(撮影:日経 xTECH)
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 飛行デモ当日は、朝から曇り空で、時折激しく雨が降ったものの、22日正午には雨はやみ、曇り空の中、無事に飛行できた。同社は既に何度か飛行デモを見せているものの、シンガポールで公開するのは今回が初めてである。飛行デモ前日の21日には、ボロコプターはeVTOL機の離着陸場「VoloPort」のコンセプトモデルを報道機関向けて披露している。2日続けてイベントを開催するなど、ボロコプターの注力ぶりがうかがえる(関連記事)。なお、飛行デモは、コンセプトモデルにある離着陸ポートからではなく、対岸の離着陸場で実施された。

デモ飛行中の機体(撮影:日経 xTECH)
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飛行後、着陸直前の様子(撮影:日経 xTECH)
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デモ飛行の観覧場所では、視聴用の大型ディスプレーが設置されていた。画面には、機体が地上をけん引されている様子が映し出されている(撮影:日経 xTECH)
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デモ飛行後に実施されたプレスカンファレンスで講演するボロコプター最高経営責任者(CEO)のFlorian Reuter氏(撮影:日経 xTECH)
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