ビジネスチャットの「王座」をSlackから奪え――。日本マイクロソフトがビジネスチャットツールの「Microsoft Teams」で攻勢をかけている。

 「Teamsを常時使っている人数を示すデイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)は世界で1300万人超まで急増している。ライバルのSlackを超える勢いだ」。日本マイクロソフトの山崎善寛Microsoft 365ビジネス本部本部長は2019年10月18日に開いたクラウドサービスに関する記者説明会でこう強調した。同社は2019年後半以降、先行していたSlackのDAUをTeamsのDAUが上回ったとみる。

日本マイクロソフトの調べによる、SlackとTeamsのデイリー・アクティブ・ユーザー(DAU)の推移
(出所:日本マイクロソフト)
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 日本マイクロソフトがSlackに比べたTeamsの優位性としてアピールするのが、「Officeアプリとの連携」「AI(人工知能)機能」の2つである。

 前者はTeamsの画面上でExcelの表やPowerPointのスライドなどを表示し、そのまま共同編集できる連携機能を指し、Office連携で周辺ツールを拡販するのは伝統的な同社の「勝ちパターン」だ。「Officeアプリとの親和性の高さがTeamsの特長だ。ゆくゆくはExcelやPowerPointなどの個別のOfficeアプリを立ち上げなくても、TeamsをOfficeアプリのフロントエンドとして使い、Teamsだけで作業が完結するようにしていく」(山崎本部長)。

日本マイクロソフトの山崎善寛Microsoft 365ビジネス本部本部長
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AIで背景を加工してテレビ会議をやりやすく

 後者の「AI機能」の具体例として「背景効果」のデモを披露した。Teamsでテレビ会議をする際に、人物の顔の部分だけをくっきり映しつつ、背景をぼかしたり、オフィス風景のような他の背景に置き換えたりする機能である。

テレビ会議画面の背景をぼかしたところ。顔の動きに追従して、背景に当たる部分だけを自動的にぼかす
(出所:日本マイクロソフト)
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 テレビ会議の画面のうち、どの部分が顔かをAIで判別し、それ以外の部分を加工する。「在宅勤務時などに部屋を片付けなくてもテレビ会議を進められる」と山崎本部長は導入が進むテレワークでのメリットを訴えた。

 今後はAI機能を拡充し、音声認識や機械翻訳との連携も進める方針だ。例えばTeamsで英語で音声通話した内容を日本語に即時翻訳して、そのまま議事録として記録するような機能の実現を目指している。

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