トヨタ自動車の新型セダン「カローラ」、新型ワゴン「カローラツーリング」――。トヨタは、カローラやカローラツーリングにグローバルモデルを設定しながら、日本市場にはそれとは異なる専用モデルを投入した(図1、2)。同社によれば、グローバルモデルと日本専用モデルは並行開発したもの。多大なコストを掛けてまで同社はなぜ日本専用モデルを別に開発したのか――。そこには、同社社長の豊田章男氏の強い思いが秘められていた(図3)。

図1 新型カローラの日本専用モデル
図1 新型カローラの日本専用モデル
(撮影:日経 xTECH)
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図2 新型カローラツーリングの日本専用モデル
図2 新型カローラツーリングの日本専用モデル
(撮影:日経 xTECH)
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図3 発表会に動画で登場したトヨタ自動車社長の豊田章男氏
図3 発表会に動画で登場したトヨタ自動車社長の豊田章男氏
(出所:トヨタ自動車)
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 豊田氏は同車の新車発表会の中でこう語っている。「初めて自分のお金で買ったクルマがカローラでした。(中略)忘れられない青春時代の思い出が詰まったクルマです。(中略)絶対にコモディティーと言われるような存在にしたくない、というのが私のカローラへの思いです」。

 カローラシリーズは大衆車の代表格だ。1966年の発売から53年で累計4765万台(2019年8月末時点)を販売した「ロングセラーカー」(同社副社長の吉田守孝氏、図4)だ。大衆車と言えば、一般的には消費者が広く手にすることができる廉価なクルマのこと。だが一方で、「自分の乗っているクルマが大衆車と言われるとあまりうれしくない気もします」との豊田氏の発言にもあるように、ユーザーにとってはあまりありがたくないイメージも付きまとう。

図4 発表会に登壇したトヨタ自動車副社長の吉田守孝氏
図4 発表会に登壇したトヨタ自動車副社長の吉田守孝氏
(撮影:日経 xTECH)
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 「原点に立ち戻り、お客様の期待を超える」(吉田氏)。新型カローラが目指したのは、そんな新時代の大衆車だ。

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