2019年10月初旬に判明した2つのスマホ決済サービスのトラブルについて、原因が同じであることが2019年10月18日までに日経 xTECHの取材で分かった。いずれもトッパン・フォームズの子会社であるTFペイメントサービスの電子マネー決済サービス「Thincacloud(シンカクラウド)」の不具合によるものだった。

 2019年10月3日には牛丼チェーン「すき家」において電子マネー「QUICPay」で同じ商品が二重決済されるトラブルが判明した。すき家の運営会社を傘下に持つゼンショーホールディングスはQUICPayのトラブルが「Thincacloudによるもの」と明かす。

QUICPayを使った一部の取引で二重決済が発生した
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 次いで、2019年10月7日には468枚の交通系電子マネーの「PASMO(パスモ)」カードが「無効」になって使えなくなるトラブルが判明した。TFペイメントサービスは2019年10月9日に「当社処理に起因する交通系ICカード使用不能事象に関するお詫びとお知らせ」の文書をWebサイトに掲出。文書中に明にPASMOとは書いていないが、同社は日経 xTECHの取材に対し、文書中の「交通系ICカード」がPASMOであると認めた。

 トラブルの原因について、TFペイメントサービスは「いずれもバッチ処理の不具合だった」とした。Thincacloudから「アクワイアラー」と呼ぶクレジットカード会社などのシステムに対してバッチ処理で決済データを送る際に不具合が生じた。データを再送した際に同一のデータを2度送るという不具合だ。すき家のQUICPayではこれが二重決済を招いた。

 PASMOのトラブルも同一のデータが2度送られた点が引き金となった。PASMO側のシステムは同一の決済データが重複していたことから「不正利用の疑いあり」と判断し、利用者の資産保全の観点から「ネガカード」としてPASMOカードを使えなくしたとみられる。

 Thincacloudの決済端末はヨドバシカメラやサンマルクカフェの店舗レジやセガ・インタラクティブのゲームセンターの機器など全国約8万カ所に設置されている。TFペイメントサービスは「QUICPayをすき家以外の店舗で使って二重決済が発生していたケースもあった」と話す。全国8万カ所でもトラブルが生じた可能性がある。

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