商業施設などの警備を手掛ける全日警と中堅商社のCBCは2019年10月16日、AI(人工知能)を搭載した自律型警備ロボット「Nimbo(ニンボ)」の販売に向けて業務提携したと発表した。両社によればNimboの取り扱いは日本初。人手不足を抱える警備業務を中心に、3年間で1400台の導入を目指す。

Nimbo(ニンボ)の外観、既に中国の大連万達グループや米シスコシステムズが、ショッピングモールやデータセンターのパトロールに活用しているという
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 Nimboの特徴は高さ660ミリメートル、長さ580ミリメートル、幅280ミリメートル、重さ23キログラムと比較的コンパクトな点だ。上部にはAIで物体認識をするカメラ、ディスプレー、音声を伝送するマイクやスピーカーなどを備える。AIが認識できる対象物は80種類を超えるという。

 レーザー光を照射してその反射から物体を検知する「LiDAR(ライダー)」センサーも搭載。取得した情報を基に周辺環境を把握したり自己位置を推定したりする「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」技術を使って、施設内の地図を自動生成できる。

SLAMを使って地図を作っている様子
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 生成した地図上でスタートや折り返しポイントを指定し、施設内を自律的に走行して見回る。各店舗の前で写真を撮影して管理者に送ったり、AIが人を検知すると録音済みのメッセージを流したりするといった使い方が可能だ。必要に応じて遠隔から人が操作することもできる。

 2017年設立のAIロボットベンチャーである米チューリングビデオが製造する。米セグウェイを買収した中国ナインボットが所有するセグウェイロボティクスの開発キット「Loomo」をベースに、パトロール機能などを拡充した。警備員が利用するための専用アプリも開発した。

「セグウェイ」のように乗車もできる、昼間の警備で警備員の移動に利用することなどを想定する(写真は米チューニングビデオのダニエル・フーバイスプレジデント)
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約5時間の充電で約7時間半稼働する、充電が必要になると自動で「チャージングステーション」に移動する
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