セブン&アイ・フードシステムズはイトーヨーカドー幕張店内に、ロボットが調理するたこ焼きやソフトクリームなどを提供するファストフード店「ポッポ幕張店」を2019年10月17日にオープンする。ロボットはコネクテッドロボティクスによるもの。同社はロボットアームの制御ソフトウエアなど、調理ロボットシステムの提供を手掛ける。

 同店舗で導入するのは、ソフトクリームロボット(愛称ワンダー)とたこ焼き調理ロボット(愛称ハッピー)。注目するのは「ロボットによる調理」というエンタメ性だけではなく、人手不足という課題だ。ソフトクリームロボットは1日当たり約1時間、たこ焼き調理ロボットは同約7時間分の労働を肩代わりするという。

ソフトクリームを巻くソフトクリームロボット
1個作るのに約45秒かかる。外形寸法はソフトクリームサーバーを含めて1190mm×656mm×1362mm。コーンをセットすると重量を測りながらクリームを巻いて客に渡す。3種類の味によって価格は異なり、200~220円(税込み)。(撮影:日経 xTECH)
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たこ焼きをピックアップしているたこ焼き調理ロボット
1回あたり最大96個のたこ焼きを作ることができ、1回の調理時間は約20分。外形寸法は1600mm×1056mm×2000mm。盛り付けは人が行う。たこ焼きは6個400円(税込み)で外がカリカリ、中がトロトロのタイプ(撮影:日経 xTECH)
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 セブン&アイ・フードシステムズ 代表取締役社長の小松雅美氏は「たこ焼き調理は新人が一通り業務を習得するまで約20時間など、時間がかかることが課題だった」とし、今後もロボット導入に意欲を示す。次のステップとして、今川焼きなどさらに難易度の高い調理についてもロボット調理を可能にし、1台のロボットに複数のプログラムを搭載して有効活用することを目指すという。「レストランや社員食堂でも人手不足が課題になっている。特に業務用食洗機を使う前の予洗いや仕分け、使った後の分類・収納などの作業を行う“洗い場担当”は、重労働で非生産的である上に人による作業が付加価値を生まない。第3ステップとして研究し、早期に導入したい」(小松氏)。

 コネクテッドロボティクスは調理スキルのプラットフォーマーとなることを目指しており、重点を置くのはソフトウエアの部分だ。ロボットアームに各調理に特化した制御ソフトウェアを搭載するロボットコントローラーや、画像認識を利用した調理判定や位置判定技術を組み合わせ、全体的なシステムとして納入する。ロボットアーム自体は他社製品を採用しており、今回のソフトクリームロボット(コネクテッドロボティクスでの名称は「レイタ」)は「Dobot Magician」(中国の深圳市越疆科技(Shenzhen Yuejiang Technology)製)、たこ焼き調理ロボット(同「Octo Chef」)は「TM5-900」(台湾の達明機器人(Techman Robot)製)を使用する。

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