ソニーは、新型AR(Augmented Reality)用ヘッドマウントディスプレー(HMD)のプロトタイプを日本で初めて公開した。映画「ゴーストバスターズ」のイベント「#011 GHOSTBUSTERS IN THE PARK」(2019年10月12日~2019年12月8日、銀座ソニーパーク)で実施する実証実験で使用する。

ソニーが実証実験に使用した新型AR用HMDを装着した様子
(撮影:日経 xTECH)
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 ディスプレーの解像度やプロセッサーの性能など本体の詳細は非公開だった。外部機器とケーブルで接続せずに動作したため、単体動作型(スタンドアローン)のHMDだとみられる。本体の主要部分は、前方部分と後頭部部分の2つに分けられる。

装着したHMDを真横からみた様子
後頭部部分の右側には、電源ボタンが見える。(撮影:日経 xTECH)
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 本体の前方部分は、米マイクロソフト(Microsoft)の「HoloLens」のような形状だ。周囲の環境認識用とみられるカメラがあり、自己位置推定に対応するとみられる。

装着したHMDを前方から見た様子
カメラやディスプレーの配置は、マイクロソフトのHoloLensに似ている。(撮影:日経 xTECH)
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 ディスプレーに表示された映像はフルカラーだ。HoloLensよりも輝度が高く、映像が透けて背景の現実世界が見えることはほとんどなかった。さらに視野角も広く、マイクロソフトの次世代製品「HoloLens 2」や米マジックリープ(Magic Leap)の「Magic Leap One: Creator Edition」と同等か、それ以上かもしれない。

 ディスプレーの外側にあるカバー部分の透明度が高く、装着中でも周囲が見づらくなることはなかった。ただし、ディスプレー上部にある本体の黒い部分が、視界の上部を少し遮っていて狭く感じられた。

 体験中には、HMDの前にかざした手の位置を認識するハンドトラッキング機能も確認できた。今回の実証実験では位置の検出のみで、ジェスチャー入力に対応するかどうかは確認できなかった。

HMDの前方に出した手の位置を検出している様子
(撮影:日経 xTECH)
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 後頭部部分には、プロセッサーや2次電池が搭載されているとみられる。体験中に後頭部部分を触ると少し熱く感じる程度に発熱していたが、前方部分のディスプレーやカメラの周辺からは発熱を感じなかった。

装着したHMDを後方から見た様子
(撮影:日経 xTECH)
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 外観のデザインは、ソニー製HMDの従来製品「HMZ」シリーズのような流線形である。本体の前側を抑えたまま引っ張ると後ろ方向に伸びるような構造になっていて頭部に装着できる。

 後頭部側のクッションとおでこ部分のクッションで支えるように固定する。頭頂部にはHMDがずれないようにするヘッドバンドが付いていた。主要部品を後頭部側に集めたことで重心が後ろ側に偏ったからか、装着中にHMDが重いと感じることは少なかった。

装着したHMDを横斜め上方からみた様子
(撮影:日経 xTECH)
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