東京大学と光陽無線、国土交通省関東地方整備局は、豪雨の際に地域の浸水状況をリアルタイムで把握できる「ワンコイン浸水センサー」を開発した。センサーを500円玉大ほどの大きさに小型化。1個100~1000円と低価格にしたことで、自治体などが少ない負担で置ける。2020年度以降の実用化を目指す。

センサーで検知した浸水情報を基に浸水マップを作成し、スマートフォンなどに送る
(出所:国土交通省)
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 開発した浸水センサーは大きさが32×42×8ミリメートルの小型発信器だ。発信器から受信した電波を基地局に送るルーターと組み合わせて浸水を検知する。

浸水センサーは微弱な電波を発信する。ルーターはセンサーから受信した信号を基地局に送る
(出所:国土交通省)
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 浸水センサーの通信方式には低消費電力のBLE(Bluetooth Low Energy)を採用した。通信距離は30メートルほどだ。発信器は常時、2.4GHz帯の微弱な電波を発信しており、浸水時は電波が飛ばなくなる。ルーターが発信器から信号を受信できたかどうかで浸水を判断する。

 ルーターは周囲のセンサーから一定間隔で信号を受け取り、LTE(4G)やLPWA(ローパワー・ワイドエリア)で基地局に送る。基地局に集まった信号を解析し、浸水した箇所を示す地図をリアルタイムで生成する。地図は自治体職員のスマートフォンなどに自動で送信され、避難計画や避難情報の発令に生かす。

リアルタイムで浸水マップを作るシステムのイメージ。浸水した際に住民の避難経路を確保するのに役立てる
(出所:国土交通省)
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