保育園や幼稚園の卒園アルバム(卒アル)の制作を支援するAI(人工知能)サービスが登場した。ネット写真販売サービスを手掛ける千は2019年10月1日、卒園・卒業アルバム制作サービス「はいチーズ!アルバム」に新機能「自動人物集計」を追加した。顔認識AIを使い、子どもごとに写っている写真の枚数を自動集計する。

 新機能は主に、卒アルの制作を担当する幼稚園の先生や保育士、保護者をターゲットにしたものだ。制作中の卒アルに収録した多数の写真から、子どもごとに写っている枚数を自動集計する。子どもごとの登場回数を平等にする助けになるという。新機能は米アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の画像認識AIサービス「Amazon Rekognition」を利用して開発した。

千が提供する卒園・卒業アルバムのオンライン制作サービス「はいチーズ!アルバム」の画面
右ペインでのマウスのドラッグ・アンド・ドロップ操作で写真を配置する。子どもごとの登場回数を自動集計して左ペインに表示する(写真出所:千)
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 自動人物集計の新機能も含め、卒アルのオンライン制作システムの利用は無料だ。保護者の手元に届く紙のアルバムの作成は、部数やページ数に応じた料金がかかる。

子ども1人ひとりの登場回数のカウントをAIが自動実行

 「うちの子の写真が他の子より少ない。どういうことか説明してほしい」。卒アル制作担当者は保護者からのこんなクレームに戦々恐々とするという。保護者が感情的になって大きな問題になるケースもある。そのため、卒アルの制作者は子ども1人ひとりの枚数が平等になるように細心の注意を払って写真を選ぶ。

 ただし平等にするのは容易ではない。卒アルには運動会やお遊戯会などの行事写真を複数掲載する。行事写真には1枚に何人もの子どもが写っており、卒アル制作担当者は園児の写真付き名簿を片手に1人ひとりカウントしなければならない。しかも平等にする過程で何度も行事写真を差し替える。その度に、登場回数をカウントし直す必要がある。登場回数のカウントは、卒アル制作で最も手間の掛かる作業の一つといえる。

卒アルを手作業でレイアウトした場合のイメージ
(出所:千)
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