NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの携帯大手3社は2019年9月20日朝、iPhone新機種の発売イベントをそれぞれ開いた。近年は事前予約の受け付けにより、発売当日でも行列なしが当たり前。米アップル(Apple)の直営店では早朝から新機種を買い求める人の長い列ができていたのとは対照的だ。携帯大手3社のイベントはかつての熱狂とほど遠い。

 さらに今年は様相が違った。ドコモでは同日早朝から決済サービスで障害が発生。KDDIとソフトバンクも新たに投入した端末販売プログラムが総務省有識者会議で批判を受け、見直しが濃厚な気配となっている。例年実施していた幹部の囲み取材もなく、ピリピリとしたムードさえ漂った。

決済サービスの障害で水を差されたドコモ

 ドコモは東京・有楽町の「ドコモショップ丸の内店」で発売イベントを開いた。吉沢和弘社長は「iPhoneを快適なネットワークとお得な料金プランで提供できるのはドコモだけだ」と力を込めたが、イベント後に記者団の囲み取材を受けることなく終わった。

NTTドコモのiPhone発売イベントの様子
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 発売イベントに水を差す格好となったのが、同じ時間帯に起こっていた決済サービスの障害だ。同日午前4時29分ごろから、「d払い」などドコモの決済サービス全般が使えない状況に陥っていた。障害は午前10時40分に復旧したが、詳細な原因は確認中とする。

KDDIとソフトバンク、SIMロック問題に言及せず

 KDDIは東京・新宿の直営店「au SHINJUKU」で発売イベントを開催した。高橋誠社長が登壇し、容量無制限の料金プランや端末代金半額プログラムなどiPhoneの発売に合わせて用意した施策をアピールした。

KDDI(au)のiPhone発売イベントの様子
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 だが、新たに投入する端末購入プログラム「アップグレードプログラムDX」を総務省が問題視している。契約から100日間は端末のSIMロックを解除できないからだ。10月1日の提供開始前に見直すかどうか、KDDIはギリギリの判断を迫られている。

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