ガラスメーカーのAGCとディスプレーデザインや内装などを手掛ける乃村工藝社は、音を発したり映像を表示したりといった、機能性内装材の試作開発品などを紹介する「GLASSMART(グラスマート)展」を開催している(プレスリリース)。近未来の商業空間やオフィス、居住空間での利用を想定し、他の機器や材料との組み合わせなどによってガラスの機能を拡張し、ガラスの需要拡大を狙う。

 「ガラススピーカー」は、オンキヨーの加振器「Vibtone」を組み合わせることで、ガラス面全体がスピーカーとなり音を発するというもの。設置面を増やすことで、空間的な音響を実現できるとする。今回は会場にぐるりと並べた展示説明パネルの台に加振器を設置し、包まれるような音響を実現している。

ガラススピーカー
展示では、音響デザインにより音を発する位置なども調整し、不思議な感覚が味わえる(撮影:日経 xTECH)
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 「IoT住宅」などで欠かせない存在となっている、映像を表示できる鏡“スマートミラー”に向けては、「MIRRORIA(ミラリア)」を売り込む。背面にディスプレーを設置する用途に向けたもので、反射と透過という相反する性質を両立したガラスだ。ディスプレー映像を透過しながら、明るくくっきりとした反射像を得られる。表示する画像などにもよるが、ディスプレーの表示領域が透けにくい。同製品は、セコムが2020年発売を目指す「バーチャル警備システム」の試作機に採用されている(セコムのプレスリリース)。同システムでは、カメラなどと組み合わせ、受付や警戒監視などの機能を実現するとしている。

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GLASSMART(グラスマート)展での展示(左)とキャラクター表示例(右)
今回の展示では再生しているデモの情報などを表示している。写真は虹色の反射のようなイメージ映像を表示したところ。このほか、VRキャラクターの表示にも活用できるとみており、一般の展示会でAGCブースにデモ機を展示しているという(撮影:日経 xTECH)

 以前からAGCで展示している「VR WINDOW」は、今回はバレエダンサーが踊る映像と組み合わせてインスタレーション作品として展示している。サイネージなどに使われるLEDディスプレーと柄付きの板ガラスを組み合わせることで、印象的な映像を実現した。主に窓のような照明としての利用を想定しており、自然の景色や夜景などの風景を映すことを想定している。直接ディスプレーを見せるより、ガラスの奥行き感が加わることで映像のリアル感が増すという。特にLEDとの組み合わせでは、予想以上のきらめき感が得られたという。

VR WINDOW
3枚の異なるガラスを組み合わせた。上下のガラスは型となるロールで柄を加工したもの。ガラスとしては縦じま柄があるがLEDの光源と相まって複雑な模様のように見える。真ん中のガラスは樹脂と組み合わせて柄を形成したもので、きらめき感が得られる(撮影:日経 xTECH)
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