FDKは、「水素/空気2次電池(HAB)」を2022年度に非常用電池や定置型電池として事業化することを目指していると明らかにした。科学技術振興機構(JST)が推進する国家プロジェクト「先端的低炭素化技術開発(ALCA)実用技術化プロジェクト」の公開成果報告会で発表した。

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FDKなどが開発したHAB(オープンセル型)
体積エネルギー密度は897Wh/L、重量エネルギー密度は129Wh/kg、出力電圧は0.8V(写真:日経 xTECH)
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ラミネート型のHAB
(写真:日経 xTECH)

充放電可能な燃料電池?

 HABは、FDKが同志社大学 教授の盛満正嗣氏の研究室と共同開発している2次電池。負極に水素吸蔵合金(MH)を用い、正極(空気極)に空気中の酸素を用いるため、「MH空気2次電池」ともいえる。電解液は水酸化カリウム(KOH)水溶液だ。ただし、電池の名前にある水素(H2)はMHに吸蔵させて利用するが、Hイオンも含めて、MHの外には出てこない。放電時、H2はMHから出ていく際に酸化されてHイオンとなるが、電解液がアルカリ性であるために電極表面でOHと出会って水(H2O)になってしまうためである。放電時の反応系だけをみれば、アルカリ型燃料電池と同じである。

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正極(空気極)シート
(写真:日経 xTECH)
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HABを構成する部材
左から負極シート、セパレーター、空気極シート、撥水紙、拡散紙(写真:日経 xTECH)
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負極の”容器”となる水素吸蔵合金
製造は日本重化学工業(写真:日経 xTECH)

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