北海道を中心に展開するドラッグストアチェーン「サツドラ」。札幌市内にある月寒西1条店は売り場面積が約380坪で、サツドラとしては標準的なサイズの店舗だ。店内の天井には、至る所にAI(人工知能)による分析機能を備えたカメラが付いている。その数は96台。来店客の属性や動きを詳細に把握し、店舗レイアウトや品ぞろえに役立てるのが狙いだ。

ドラッグストア「サツドラ月寒西1条店」の店内。天井を見ると四角いAIカメラが設置されている
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 「人の経験と勘だけに頼らず、何がどう売れているかを正確に把握して売れる売り場づくりをしたい」。2019年9月11日にサツドラホールディングスが札幌市内で開催した、AIカメラ活用に関する報道陣向け説明会で、同社の杉山英実インキュベーションチームリーダーは狙いをこう語った。

パナソニックのAIカメラ導入

 サツドラが導入したAIカメラはパナソニックの「Vieureka(ビューレカ)」だ。第1弾として2018年5月に月寒西1条店に設置し、19年9月までに計3店舗に導入した。Vieurekaは九州を地盤とするスーパーマーケット、トライアルカンパニーをはじめとして導入企業が増えている。

入り口付近にあるAIカメラ。来店客の年代・性別の判別に使う
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 Vieurekaを使った来店客分析は大きく分けて「属性」と「動線」の2つがある。どちらも個人情報を特定しない形での分析だ。

 「属性」の分析は、店舗入り口付近のAIカメラで行う。撮影した来店客の顔画像を基に、カメラ端末(エッジ)内蔵のチップで動作するAIによって年齢と性別を判定する。判定結果はパナソニックが米アマゾン・ウェブ・サービスのクラウドサービス「Amazon Web Services」で運用するデータウエアハウスに格納。店舗担当者などが分析できるようにしている。

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