三菱地所はデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環で、自社グループが所有・管理する施設で積極的にロボットを活用している。その用途は案内、清掃、運搬、警備など多岐にわたる。

 そんな同社が出資するロボット開発ベンチャーが、SEQSENSE(シークセンス)だ。2019年8月29日にはSEQSENSEが開発した自律走行型警備ロボット「SQ-2」の運用を大手町パークビルディング(東京・千代田)で始めた。

 大手町パークビルディングは2017年2月の竣工、地下5階・地上29階、大手町駅直結のオフィスビル。三菱地所が所有し、2018年1月に同ビル3~6階へ本社を移転した。SQ-2の本格導入は国内初だ。

大手町パークビルディング(東京・千代田)の1階オフィスロビーで巡回する警備ロボット「SQ-2」
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実環境の提供で開発を後押し

 三菱地所がSEQSENSEに出資したのは2018年6月。三菱地所の渋谷一太郎DX推進部統括は「SQ-2は移動における自律性能が非常に高い。SEQSENSEは我々の要望をすぐに反映する柔軟さがあり、開発スピードも速い」と協業の決め手を説明する。機能を絞り込んで開発し、無駄なコストをかけないようにしている点も将来性への評価につながった。

大手町パークビルディングに導入した警備ロボット「SQ-2」の主な機能。導入費用は月額30万円の本体リースがベースで、施設に必要な機能などに応じて変動する
(出所:SEQSENSE)
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 協業が始まってからは、三菱地所の本社内で何度もSQ-2の挙動を確認した。他に三菱地所グループが所有する商業施設やホテルなどで挙動を確認した実績もある。様々な環境を実験場所として提供できることが同社の強みであり、SQ-2の開発を後押ししている。

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