米アマゾン ウェブ サービス(Amazon Web Services)はクラウドサービス「Amazon Web Services(AWS)」において、2019年8月23日昼から同日夜にかけて大規模障害を起こした。東京リージョンにある4つのアベイラビリティーゾーン(独立性の高いデータセンター群、AZ)の1つで仮想マシンサービス「Amazon EC2」やリレーショナルデータベースサービス「Amazon RDS」などに障害が発生し、スマホ決済サービスのPayPayやユニクロなど30社以上の企業がシステム停止などのトラブルに見舞われた。

 AWSの東京リージョンにおいて、多くの企業がシステム停止に至るような大規模障害としては、2013年末ごろから2回発生したコンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービス「Amazon CloudFront」の障害がある。今回で3回目となる格好だ。ただし海外のリージョンを含めると毎年のように発生している。

Amazon Web Services(AWS)の大規模障害
時期概要
2019年8月(今回)東京リージョンの1つのアベイラビリティーゾーンにおいて、空調故障を引き金として仮想マシンサービス「Amazon EC2」やリレーショナルデータベースサービス「Amazon RDS」で障害が発生
2018年5月米オハイオリージョンでインターネット接続に関する障害が発生。ほぼ同時期に米バージニア北部リージョンでもEC2などのサービスに障害が発生
2017年3月バージニア北部リージョンで、オペレーションミスによりオブジェクトストレージ「Amazon S3」の障害が発生。S3を基盤として使うEC2やイベント駆動コード実行サービス「AWS Lambda」にも影響が及んだ
2016年6月オーストラリアのシドニーリージョンで電源トラブルがあり、同リージョンの一部でEC2の障害が発生
2015年9月バージニア北部リージョンで、ネットワーク障害を引き金としてNoSQLデータベースサービス「Amazon DynamoDB」の障害が発生。DynamoDBを基盤として使うメッセージキューイングサービス「Amazon SQS」などにも影響が及んだ
2013年12月東京リージョンでコンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービス「Amazon CloudFront」の障害が2度にわたり発生

 直近では2018年5月末に、米オハイオリージョンでインターネット接続に関する障害が発生した。ほぼ同時期に米バージニア北部リージョンでもEC2やRDS、データウエアハウスサービス「Amazon Redshift」、共有ファイルストレージサービス「Amazon EFS」などに障害が起こった。

 バージニア北部リージョンはその約1年前に当たる2017年3月にも大規模障害を起こしている。オペレーションミスによりオブジェクトストレージ「Amazon S3」に障害が生じ、S3を基盤として使うEC2やイベント駆動コード実行サービス「AWS Lambda」などにも影響が及んだ。

 2016年にはオーストラリアのシドニーリージョン、2015年にはバージニア北部リージョンで大規模障害が発生している。AWS全体で見ると大規模障害は決して珍しくない。

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