東芝メモリ(本社東京)は、Ethernetに直接接続してリモートからデータアクセスできるSSD(Solid State Drive)を、フラッシュメモリー関係の世界最大級のイベント「Flash Memory Summit(FMS) 2019」(2019年8月6~8日、米国・サンタクララ)に出展した。インターフェース規格「NVMe over Fabrics(NVMeオーバーファブリック;NVMe-oF)」に準拠したもの。同社が昨年(2108年)の同イベントで展示したNVMe-oFに「ネイティブ対応した業界初のSSD」(同社の説明員)である(関連記事)。併せて、同社はこの1年で製品化に向けた開発が進んでいることや、競合を含むストレージ業界の企業を巻き込んで標準化に向けて動き出したことをアピールした。

*  NVMe  SSDなどの不揮発性ストレージメディアを接続するためのインターフェース規格。

NVMe-oFにネイティブ対応した東芝メモリのSSDのデモ
(撮影:日経 xTECH)
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 例えば、東芝メモリの隣にブースを構えた韓国SKハイニックス(SK Hynix)も、開発中のEthernet直結型SSDを出展。展示会の最終日には、NVMe-oFをテーマにしたセッションが開かれ、東芝メモリと米マーベルセミコンダクター(Marvell Semiconductor)、ストレージシステムなどを手掛ける米ネットアップ(NetApp)が、NVMe-oFにネイティブ対応したSSDについて講演し、普及に向けた仲間作りが進んでいる様子がうかがえた。

 NVMe-oFにネイティブ対応したSSDの特徴は、NVMe-oFに対応する「JBOF(Just a Bunch of Flash、複数のSSDを1つのシャシーに搭載したストレージ装置)」を簡素化し、従来に比べてコストを下げ、データ転送を速くして、消費電力を小さくできることである。

東芝メモリのNVMe-oFにネイティブ対応したSSDを利用したJBOF
(撮影:日経 xTECH)
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SK HynixのNVMe-oFにネイティブ対応したSSDを利用したJBOF
(撮影:日経 xTECH)
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 NVMe-oF対応のJBOFを実現する場合、従来はSSDの他に米インテル(Intel)の「Xeon」のようなサーバー用マイクロプロセッサー(MPU)か、専用のSoC(System-on-a-chip)のどちらかが要る上に、ネットワーク・インターフェースカード(NIC)などが必要だった。新しいNVMe-oF対応SSDを利用すればMPUやNICなどが不要になり、Ethernetスイッチを追加するだけでNVMe-oF対応のJBOFを実現できる。これが先の3つの利点、コストの削減やデータ速度の向上、消費電力の抑制をもたらすという。

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