ソニーは、東京・秋葉原で開催しているエンタメイベント「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-」(2019年8月4~18日)に技術協力し、複数の新技術を公開した。同社がエンタメイベントへの技術協力に積極的な姿勢を見せた背景には、エンタメ分野でのテクノロジー需要が増加傾向にあるだけではなく、エンタメのBtoC領域では新技術を導入しやすい点が挙げられる。エンタメイベントは短期間で出展が終わることが多いので、開発中の新技術を披露しやすく、来場者に身近な場所で体験してもらってフィードバックを得られる良い機会になるからだ。

「ソードアート・オンライン -エクスクロニクル-」の会場となるAKIBA_SQUAREの外観
(出所:ソニー)
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 本イベントでソニーが技術協力した主な展示コンテンツは、(1)軽量センサーを用いたモーションキャプチャー技術を利用するアトラクション「ソードスキル・チャレンジ」、(2)事前に来場者から集めた会話データを元に学習したAI(人工知能)同士の会話を楽しめる「比嘉くんの つくろうAI!育てよう性格!」、(3)作品の登場キャラクターを立体表示する映像技術を用いた「MEETING YUI’s Heart」、(4) オープンイヤーイヤホンと空間音響技術を用いた音声ガイド「Sound AR Guide to EX-CHRONICLE」の4つである。

  (1)のソードスキル・チャレンジでは、ソニーR&Dが新開発したモーションキャプチャー技術を使用する。重さ数十gほどのセンサーを、後頭部、両手首、腰、両足首の計6カ所に装着するだけで、全身の動きを検出できる。スマートフォンなどに向けた民生用のIMU(慣性計測装置)を使用し、関節の動きの予測にディープラーニング(深層学習)を用いることで、自然な関節の動きを実現しつつ、センサー数を既存の慣性式モーションキャプチャー機器の半分以下に抑えた。このモーションキャプチャー技術には、これまでソニーがゴルフなどのスポーツセンシング分野で培ってきた小型軽量の無線センサー技術を応用した。

ソニーR&Dが開発した、小型軽量のモーションセンサーのプロトタイプ
後頭部用のセンサーは、カチューシャのようなフレームに取り付けて装着する。(出所:ソニー)
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