増収・増益の「勝ち組」か、減収・減益の「負け組」か──。日本の自動車メーカー7社の2019年度(2020年3月期)第1四半期連結決算は、好調組と不調組とでくっきりと2つに分かれた。米中貿易摩擦の影響や為替の変動、原材料費の上昇などの負の要因があったものの、それを乗り越えたトヨタ自動車(以下、トヨタ)とSUBARU(以下、スバル)の2社が増収・増益を達成。一方で、ホンダと日産自動車(以下、日産)、スズキ、マツダ、三菱自動車(以下、三菱)の5社は減収・減益に甘んじた。

自動車メーカー7社の2019年度第1半期決算
(作成:日経 xTECH)
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TNGAの「果実」を得たトヨタ、販売絶好調のスバル

 トヨタは販売台数を伸ばし、売り上げは前年同期比で3.8%高まった。営業利益は同8.6%向上。モジュラーデザインである「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」によるコスト削減の効果が出始めた。同社は現在、世界で生産するクルマの約3割(約300万台)にTNGAを導入。開発工数と生産ライン当たりの設備投資額を約25%削減した。これにより、車両1台当たりのコストを約1割引き下げている。

 業績が「絶好調」と言えるのがスバルだ。売り上げを前年同期比で16.0%も高め、営業利益にいたっては同48.4%も引き上げた。米国市場においてSUV(多目的スポーツ車)がよく売れた。しかも、インセンティブ(販売奨励金)を減らしてもクルマが売れたことから、大幅な増収・増益に結びついた。

自動車メーカー7社の2019年度第1半期の売上高
(作成:日経 xTECH)
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