「もう神の手はいらない。ロボットがあれば」――。神戸海星病院 整形外科 リウマチ・人工関節センター副院長の柴沼均氏は、日本ストライカーの報道機関向けセミナーで、同社の手術支援ロボット「Mako(メイコー)システム」による人工関節治療のデモンストレーションをした。

 Makoシステムは、医師が手で動かすロボットアーム部と、アームや患者の位置を検知するカメラスタンド、モニターなどで構成する。アーム部に骨を削る器具や人工関節を設置して、医師がアームを動かしながら人工関節治療の手術をしていく。

Makoシステム(写真:日経 xTECH)
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 患者のCT(コンピューター断層撮影装置)画像を基に立案した治療計画(人工関節を設置する位置や、骨を削る深さや角度など)をロボットに入力してあり、計画にない動きを医師がしようとすると、アーム部が自動で止まる仕組みになっている。これにより「余分な骨を削ったり、血管を損傷したりするのを防ぐことができる。こんな便利な機械はない」(柴沼氏)。

人工関節治療のデモンストレーションをする神戸海星病院 整形外科 リウマチ・人工関節センター副院長の柴沼均氏(写真:日経 xTECH)
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 人工関節を設置したり、骨を削ったりする際には、「角度が重要で、経験がある医師でも難しい」(柴沼氏)とする。正しい角度や位置の制御をロボットが支援してくれることで、手術の精度が高まる効果を期待できる。アーム部や患者の位置は、それぞれに設置した専用のマーカーを、赤外線照射によりカメラで検出する。デモンストレーションでは、患者の位置が動くと、アームも追随して動くことを示した。

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