米フェイスブック(Facebook)のデジタル通貨サービス「Libra(リブラ)」の責任者であるデビッド・マーカス氏が2019年7月16日(米国時間)、米ワシントンで開催された米上院銀行委員会の公聴会に出席し、13人の議員から集中砲火とも言える厳しい質問を受けた。

米フェイスブックのリブラ責任者が招致された公聴会の様子
出所:米上院銀行委員会の配信映像
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 公聴会で議員が指摘したポイントは大きく3つある。1つ目は各国地域の金融システムへの影響や規制当局と既存の枠組みと、どう歩調を合わせるのかという点だ。2つ目はそれに関連して、リブラがマネーロンダリングや詐欺などの不正行為に利用されるのではないかという点。最後の3つ目はパーソナルデータの扱いで問題を起こしたフェイスブックの企業姿勢とそれへの対応である。

「フェイスブック1社の配下にはない」

 これらの指摘に対して、マーカス氏はまず「リブラを扱うのはフェイスブックではなく、他社も加盟する独立団体のリブラ協会である。フェイスブックは1票を持っているだけで、1社がコントロールできるものではない」と強調した。

米フェイスブックのリブラ責任者であるデビッド・マーカス氏
出所:米上院銀行委員会の配信映像
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 その上で「ここ(米国)や世界中の規制当局と時間をかけて調整することにコミットしている。完全な承認を得られるまでは、フェイスブックはリブラを提供しない」と説明した。加えて、リブラ協会を置くスイスの金融当局の監督下にあるという認識も示している。

 既存の銀行サービスとの関係については「競合するものでない。我々は利子を支払わない」(マーカス氏)と言及した。一方でマーカス氏は、現状の金融サービスは他国に送金するのに1週間程度の時間や多額の手数料がかかる点を指摘。リブラは家族間での少額の送金も容易になると説明した。

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