「従来型の『プロパイロット』も使っていく」――。日産自動車は大幅な部分改良を施した新型セダン「スカイライン」のハイブリッド車(HEV)モデルに、進化版の先進運転支援技術「プロパイロット2.0」を標準搭載したが、車種によっては従来型のプロパイロットも使っていく考えであることを、同車のチーフビークルエンジニアを務めた徳岡茂利氏は明らかにした(図1)。

図1 新型スカイラインのチーフビークルエンジニアを務めた徳岡茂利氏
図1 新型スカイラインのチーフビークルエンジニアを務めた徳岡茂利氏
(撮影:日経 xTECH)
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 プロパイロット2.0は、高速道路上での、同一車線内の手放し(ハンズオフ)とナビゲーションに連動した車線変更や追い越しの支援に対応(「日産のプロパイロット2.0、ナビ連動で車線変更や追い越しを支援」)。高速道路上での同一車線内のレベル2の自動運転機能(約100km/h以下の全車速に対応するが、先行車なしの場合は50km/h以上)に限定していた従来型のプロパイロットと比べると、大幅に機能を強化している。だが、その一方で車両の周辺を捉えるカメラやセンサー類も大幅に増加しており、コストアップは否めない。

 実際、従来型のプロパイロットでは、フロントウインドー上部裏に前方監視用の単眼カメラを配置するだけだった。だが、プロパイロット2.0では、前方監視用のカメラとして3眼カメラ(画角150度、54度、28度の3眼)を搭載する他、アラウンドビューモニター(AVM)用の4つのカメラも利用する(図2)。さらに、レーダーを前方に1つ、側面に4つ配し、側面後ろ側のレーダー2つで車両後方も監視。駐車支援システムに使うソナー(前方に4つ、側面前方に2つ、側面後方に2つ、後方に4つ)も活用する。多くのカメラやセンサーを融合し、車両の周囲360度を監視する仕組みだ。

図2 プロパイロット2.0で車両の360度監視に使うカメラ・センサー類
図2 プロパイロット2.0で車両の360度監視に使うカメラ・センサー類
(出所:日産自動車)
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