マツダが挑む高級路線の試金石となる前部エンジン・後輪駆動(FR)車。第1弾の「CX-5」に続くのは、セダンの次期「アテンザ」になることが日経 xTECHの調べで分かった。量産開始時期は、2022年にずれ込む見通しである。

マツダ直6・FR、21年春の次期「CX-5」から
FR車の第1弾が、SUVの次期「CX-5」であることが分かった。量産開始時期は、2021年春ごろの見通しである。(2019年6月26日)

 次期型には、第1弾のCX-5と同様に、直列6気筒のガソリンエンジンとディーゼルエンジンを用意する。FRと“直6”を組み合わせることで走る楽しさを訴求し、ブランド価値を高める狙いである。車名については、「アクセラ」を「マツダ3」に変えたことにならえば、アテンザは「マツダ6」が有力である。

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現行アテンザの外観。(出所:マツダ)

 当初計画では、CX-5とほとんど同時期になる2020年の量産を目指していた。現在の見通しでは、2年以上遅れて2022年になる。FR車の投入順序として、CX-5の後にアテンザを発売する方針に変わりはない。

 アテンザの量産が遅れるのは、“直6”の開発が遅れ気味なことに加えて、2021年にトヨタ自動車と共同で米国に新工場を設立する計画があることが大きいだろう。同工場で生産する北米向けの新しいSUV(多目的スポーツ車)の開発を優先しているようだ。

なぜV6ではなく直6か

 マツダが6気筒エンジンの開発で、気筒配置としてV型ではなく直列を選ぶのは、ディーゼル機を重んじるためである。マツダが商品の主軸に据えるSUVで高級路線を目指すには、ディーゼル機の役割が大きいと考える。

 高級ブランドを抱えるドイツBMWや同ダイムラー(Daimler)が開発する中大型の高級SUVの主力エンジンは、ディーゼル機であるからだ。ガソリン機に比べてトルクが大きいため、車両質量の大きく、走破性を重んじる中大型SUVと相性が良い。

 トヨタや日産自動車などは“直6”ではなくV型6気筒エンジンを開発するが、ディーゼル機はなく、ガソリン機だけを用意する。ガソリン機が主力であれば、縦方向に短くできて、エンジンルームに収めやすいV型を選ぶのが順当である。

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