デルとEMCジャパンなどで構成するデルテクノロジーズがハイブリッドクラウドの推進を加速させている。「Dell Technologies Cloudのブランドで、米ヴイエムウェア(VMware)が提唱するハイブリッドクラウドの実現を支援する」。2019年6月28日にデルテクノロジーズが開いたクラウド戦略説明会で、EMCジャパンの吉田尚壮アドバンスドテクノロジーソリューションズ事業部クラウプラットフォームスペシャリストはこう強調した。

 Dell Technologies Cloudは「クラウドプラットフォーム」と「Data Center as a Service」の2つを展開する。ヴイエムウェアの仮想化製品で構成する「VMware Cloud Foundation(VCF)」を、エッジやオンプレミス環境、パブリッククラウドにそれぞれ配し、ハイブリッドクラウドの構築や運用を容易にする狙いがある。

Dell Technologies Cloudの概要
(出所:デルテクノロジーズ)
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 前者のクラウドプラットフォームは3種類ある。1つは同社のハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)である「VxRail」にVCFを導入した製品として提供済みだ。

 今後、コンバージドインフラ版と、ユーザーがハードウエアを選べる「Ready Stack」を提供する計画である。吉田スペシャリストは「HCIのストレージが仮想ストレージ(VMware vSAN)なのに対し、コンバージドインフラ版はDell EMC PowerMaxといったパフォーマンスの高いストレージを選べる」と製品の位置付けを説明する。

「マネージドVMware」をオンプレミス環境に投入

 後者のData Center as a ServiceはVCM向けのマネージドサービスである。VCFを導入したハードウエアを顧客データセンターに設置し、VCFをヴイエムウェアが遠隔から管理する。「VMware Cloud on Dell EMC」のブランドで展開する。

 「Webからハード構成などを指定して注文すれば、望みの拠点にVCF入りのサーバーインフラがセットアップされた状態で届く。しかも管理は不要だ」。Data Center as a Serviceのメリットについて吉田スペシャリストはこう説明する。オンプレミス環境にありながら従量課金制で使えるVMware Cloud on Dell EMCは、同社のVCF拡販の大きな鍵を握る。

 一般にマネージドサービスは、利用できるソフトのバージョンが限られ、事業者側の都合でアップグレードされるといった課題があるが、「アップグレードはユーザーが選択できるようになる可能性がある」(吉田スペシャリスト)という。VMware Cloud on Dell EMCは2019年秋、北米でスタートする。

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