「日産自動車には平等な関係、公平性を求めただけだ」──。同社取締役兼フランス・ルノー(Renault)会長のジャンドミニク・スナール(Jean-Dominique Senard)氏は、2019年6月25日に開催された日産の定時株主総会で株主の質問に対してこのように答え、総会直前の自らの行動に理解を求めた(図1)。

図1 質問に答えるジャンドミニク・スナール氏
(出所:日産自動車)
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 日産は今回の総会に、監査役会設置会社から指名委員会等設置会社への移行を議案として提案した。コーポレートガバナンス(企業統治)体制を強化するため、取締役会の下に「指名」「報酬」「監査」という3つの委員会を設置するものである。

 同社は当初、新設する委員会メンバーには、ルノー役員を1人だけ加える計画だった。これに対してスナール氏は、ルノーの意向が十分に反映されていないという理由から、株主総会における議決を棄権する意向を日産社長兼CEO(最高経営責任者)の西川広人氏に伝えていた。

 しかもスナール氏は、2019年5月に開いた日産の取締役会で、指名委員会等設置会社への移行に賛同していた。

 こうした揺さぶりが奏功して日産は2019年6月21日、スナール氏とルノーCEO(最高経営責任者)のティエリー・ボロレ(Thierry Bollore)の2人を委員会メンバーに加える体制案を発表した(関連記事)。

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