財務省が2019年6月19日に発表した同年5月の貿易統計によると、対中国の輸出額は前年同月比9.7%減の1兆1484億7200万だった。「半導体等製造装置」(同27.5%減)や「金属加工機械」(同28.6%減)の落ち込みが大きく、米中貿易摩擦の影響で中国での生産や設備投資が減退していることがうかがえる。対中輸出額の前年同月割れは3カ月連続。

 対中輸出額は、2018年はほぼ前年同月比増で推移していたが、米中貿易摩擦や在庫調整の影響で同年12月に前年同月割れした。その後、2019年2月に前年同月比増となり持ち直したかに見えたが、同年3月以降は前年同月割れが続いている。

対中輸出額と前年同月比の推移(データの出所:財務省「貿易統計」)
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 この傾向は今後も続く恐れがある。例えば、米アップル(Apple)は主要サプライヤーに対して、中国での集中生産から複数地域での分散生産に切り替えることを検討するように伝えたと、一部で報じられている。最終製品メーカーの“中国離れ”が進むと、その取引先である部品メーカーや生産設備メーカーもサプライチェーンの再構築を迫られる。

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