エレクトロニクス機器開発で最も良く使われる計測器がオシロスコープだ。オシロ最大手の米テクトロニクス(Tektronix)は3年前にオシロの開発手法を大きく変えた。オシロ開発の指揮を執るChristopher Witt氏(Vice President & General Manager, Time Domain Business Unit)は思いをこう語った。「基本的に地味な存在のオシロだが、開発した新製品や新機能を見た顧客が『ワオー』と言ってもらうことを目指している」(同氏)。

Christopher Witt氏。日経 xTECHが撮影
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 3年前に同社はウオーターフォール型からアジャイル型にオシロの開発手法を変更した(関連記事1)。前者では、最初に仕様を決定し、黙々と開発を続ける。一方、後者では、開発途中、例えばプロトイプができたときに、それを顧客に見せて、感想や意見を聞き、軌道修正しながら開発を進める。実際、開発に当たるエンジニアは、従来の2倍の時間を顧客との対話に充てているという。

 アジャイル型で開発したオシロの最初の製品は2017年に発売した。2019年には3つの製品を市場投入する。このうち、2製品、すなわち「3シリーズMDO」と「4シリーズMSO」は、今月(2019年6月)初めに発表した(関連記事2)。もう1製品は「近く発表の予定」(同氏)とのことだった。現在、アジャイル型で開発したオシロは合計38モデルあり価格帯も広いが、顧客の声に耳を傾けた結果として次の4つの特徴を備えるという。大画面、国や地域に対応した言語表示/メニュー、タッチ操作が可能、多チャネル入力である。

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