温室効果ガスの削減や燃費向上、騒音の低減などの利点から、推進系を従来の内燃機関からモーターに置き換える電動化の波が航空機業界に押し寄せている。そんな中、HondaJet(ホンダジェット)を生んだホンダが、航空機の電動化に本腰を入れ始めた注1)。HondaJetの初期の研究開発から携わった、航空分野に明るいエンジニアなどを招集し、「空飛ぶクルマ」と呼ばれるような電動の垂直離着陸(eVTOL)機や、航空機の電動推進系の開発に乗り出したのである。日経 xTECHの取材で明らかになった。

注1)HondaJetの開発・製造・販売は米Honda Aircraftである。

 ホンダが強みとするのが、航空機に加えて、自動車、特にハイブリッド車(HEV)などの電動車両の開発・製造の実績を有することである。航空機であれば、HondaJetで培った航空機の設計・開発・量産・認証(型式証明)の取得に関するノウハウや、米General Electricとの合弁企業である米GE Honda Aero Enginesが開発したターボファンエンジンの技術などを持つ(関連記事)。

写真は、2018年7月の「EAA AirVenture Oshkosh」で展示された「HondaJet Elite」(撮影:日経 xTECH)
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 電動車両であれば、その駆動部であるモーターやモーターを制御するインバーターといった、航空機の電動推進系にも不可欠なパワーエレクトロニクス技術を有する。ホンダはこれらを組み合わせて、eVTOL機の実現を狙う。

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