金融プラットフォームをサービス型で提供するビジネスモデルが日本でも勃興してきた。代表例がBaaS(Banking as a Service)だ。GMOあおぞらネット銀行はBaaSの第1弾として、エイチ・アイ・エス(HIS)と提携。銀行機能をAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由で使えるようにする。

左から、エイチ・アイ・エス(HIS)会長兼社長の澤田秀雄氏、H.I.S.Impact Finance社長の東小薗光輝氏、GMOあおぞらネット銀行会長の金子岳人氏
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 「大きな変化の渦中にある金融業はチャンス。3~5年後に当社の柱になるよう育てたい」。HIS会長兼社長の澤田秀雄氏は、こう意気込む。同社は2019年5月14日、子会社のH.I.S.Impact Financeを通じて銀行代理業に参入すると正式に発表した。

 まずは2019年7月に、既存事業である決済代行や信用保証サービスの顧客企業に対してパイロットサービスを開始。電子決済等代行業者の登録を前提に同年10月以降、本格的な銀行サービス「Fimple Bank」をスタートする。来春にはスマホアプリをリリースし、個人向け事業に参入する見通しだ。

 修学旅行用の積立口座や旅行費用の後払いなど、HISの中核事業と親和性の高いサービスも視野に入れる。振り込みやATM(現金自動預け払い機)入出金といった基本的な銀行取引は実質無料。海外のネオバンクに倣った格好だ。

 HISの銀行サービス参入を可能にしたのは、GMOあおぞらネット銀行の存在だ。同行が預金や振り込み、入出金明細照会、目的別積立口座など多岐にわたる銀行業務をAPI経由で支援する。HISが自前で銀行免許の取得や銀行システムの構築をする必要はない。「(協業に当たって)5行と話をした。その中でAPIの開放に最も意欲的で、費用感も合っていた」と、H.I.S.Impact Finance社長の東小薗光輝氏は提携に至った理由を説明する。

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