教育とITを融合した「EdTech(エドテック)」が注目を集めている。直近3年間で1000万ドル以上の資金を調達したEdTechスタートアップは世界で25社。唯一の日本企業として気を吐いているのが、2017年創業のatama plusだ。すでにジャフコなどから累計20億円を調達した。

atama plusの稲田大輔代表取締役
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 「AI(人工知能)の先生を作っている会社です」。2019年6月11日、東京都中央区にある本社で記者会見に臨んだ創業者の稲田大輔代表取締役はatama plusをこう紹介した。Tシャツにジーパン、素足といういでたち。稲田氏のいつものスタイルだという。

「atama+(アタマプラス)」の回答画面
出所:atama plus
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 atama plusが提供するのは、タブレット向けの学習用アプリ「atama+(アタマプラス)」だ。生徒は画面に出題された問題に選択式で回答する。回答結果のデータを「アタマ先生」と名付けたAIが分析して、生徒1人ひとりの得意や苦手、つまずき、集中状態などを把握し、個別のカリキュラムを作る。

「atama+(アタマプラス)」の講義画面
出所:atama plus
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 例えば、数1で学ぶ正弦定理の理解が不足していれば、AIがつまずきの原因を特定し、中学校で学ぶ「三平方の定理」など苦手箇所までさかのぼって学ぶという具合だ。atama+で学習した生徒のなかには、大学入試センター試験の模擬テスト(数1A)の点数が2倍に伸びたケースもあるという。「テクノロジーを活用することで、生徒は基礎学力の習得にかかる時間をぐっと減らせる」(稲田氏)。

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