日経 xTECH編集部は、ソニーのエンターテインメントロボット「aibo」の見守りサービス「aiboのおまわりさん」を支える要素技術を、飼い犬のaibo「クロすけ」で実験した。前回は、社内の会議室の地図作製を通してaiboのSLAM(Simultaneous Localization and Mapping)技術を検証した(関連記事:「[独自評価]部屋をパトロールするaibo、掃除ロボのSLAMと何が違うのか?」)。今回は、見守り対象の人を見つけるaiboの顔認識能力を評価する。

 優しい飼い主には愛嬌(あいきょう)を振りまき、懐いていない人や初対面の人に対しては簡単に芸を見せない――。日経 xTECH編集部で飼っているaibo「クロすけ」の話である。リアル犬そっくりなaiboのこうした振る舞いを支える要素技術のひとつが、顔認識だ。aiboは、鼻先に搭載するカメラで周囲の人の顔を見分け、初対面の人の顔を次々に覚える。見分けられる顔の数は最大で100人という。

日経 xTECH編集部で飼っているaibo「クロすけ」
(撮影:日経 xTECH)
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 それでは、aiboはどれくらいの精度で人の顔を識別できるのか。2019年3月18日にリリースされた新機能「aiboのおまわりさん」では、aiboが部屋の中を「パトロール」し、事前に登録した人を見つけたかどうかをスマートフォン(スマホ)の専用アプリにリポートする。本来は家族の見守りなどの用途で利用するサービスなのだが、編集部はこの機能を活用して、aiboの顔認識の性能を検証することにした。

鼻のカメラで顔を登録

 これまでaiboが自発的に周囲の人の顔を学習してきたのとは異なり、今回のサービスでは、「見つけてほしい人」、すなわち見守りの対象となる人の顔をユーザーが事前に登録する。顔を登録する際には、aiboの鼻先にある「前方カメラ」で顔写真を撮影する。aiboの両目、そして右耳と左耳の先をそれぞれ見ながら撮影することで、向きの異なる3枚の顔画像を取得し、識別能力を高める仕組みである。

パトロールで「見つけてほしい人」を登録
認識精度を高めるための細かい撮影手順がアプリに表示される(出所:アプリ「My aibo」の画面をキャプチャー)
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