トヨタグループといすゞ自動車は2020年をめどに、バス停に自動で幅寄せする技術「自動正着」を路線バスに搭載する(図1~3)。トヨタグループの日野自動車と、いすゞが共同で開発し、日野が生産してトヨタが販売する燃料電池(FC)バスや、日野といすゞが共同で生産する路線バスに適用していく。熟練の運転者の水準まで車両が自動で幅寄せできれば、車椅子やベビーカーの利用者が介助無しで乗り降りしやすい。運行効率の向上にも役立つ。

図1 トヨタグループといすゞ自動車は自動幅寄せの技術「自動正着」を路線バスに搭載する(撮影:日経 xTECH)
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図2 路面の誘導線をカメラで検出してバスを動かす(撮影:日経 xTECH)
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図3 バス停の乗降台(プラットホーム)と車両の中扉との隙間が30~60mmになるように車両を制御する(撮影:日経 xTECH)
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 2020年をめどに量産モデルに載せる自動正着の技術は、バス停の乗降台(プラットホーム)と車両の中扉との隙間を30~60mmになるように制御して止める。停車位置の前後のズレは目標から500mmまでに抑える。車両の床高さは約300mmで、停車時に車両を進行方向に対してバス停側に傾ける「ニーリング」で最大70mm下げられる。歩道の高さ基準は150mmのため、段差をゼロに近づけるならば、80mm以上の高さの乗降台を整備する必要がある。

 路面に付けた誘導線をたどるようにバスの動きを制御する。誘導線を使った自動走行は、工場で物資を運ぶAGV(無人運搬車)などで一般的な技術だ。ミリ波レーダーやLIDAR(レーザーレーダー)を使って車両の位置を常に検知して制御するような手法に比べ難易度が低く、今回はバス停への幅寄せという一部用途に限っての実用化にめどが立った。

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