米アマゾン・ドット・コム(Amazon.com)のクラウド型音声エージェント「Alexa(アレクサ)」の用途が続々と増えている。サードパーティーが開発するAlexa向けの機能「Alexa Skills(スキル)」の数は、国内で2018年12月時点に2000を超えた。スキル開発パートナーとしてアマゾンに認定された企業が2019年5月31日にイベント「VoiceUI Show」を開催。開発事例や音声UI開発の勘所を紹介した。ネット検索などの代替手段に過ぎなかった従来の使い方から踏み込み、各社の既存システムに音声を組み込んで利便性を高めたり収益化を図ったりする取り組みが目立った。

イベントに登壇したアマゾンジャパン アレクサビジネス本部ASKの畠中俊巳デベロッパーエバンジェリスト
台上の大きな端末は、画面付きスマートスピーカー(スマートディスプレー)の「Amazon Echo Show」。手前にある小型の端末は、2019年6月26日に国内で発売する「Amazon Echo Show 5」の模型(撮影:日経 xTECH)
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 「音声は人間にとって最も自然で実用的な、次世代を切り開くユーザーインタフェース(UI)だ」。冒頭に登壇したアマゾンジャパンの畠中俊巳アレクサビジネス本部ASKデベロッパーエバンジェリストは音声の意義をこう強調した。Alexaを搭載する端末の選択肢の多様さを「Alexa for everywhere」と表現。スマートスピーカー「Amazon Echo(エコー)」シリーズやスマートフォン、タブレット端末やパソコン、映像配信端末「Amazon Fire TV Stick 4K」などを紹介した。

声で呼びかけ、画面で確認

 イベントにはAlexaスキルを使ってサービスを開発した企業が相次ぎ登壇し、各社の事例を紹介した。ディスプレー付きAmazon Echo向けのスキル開発事例について講演したのが、ZOZOテクノロジーズ イノベーション推進部の中村友香氏である。同社は服のコーディネートを提案するスキル「コーデ相談 by WEAR」を、2019年5月23日に提供開始した。

ZOZOテクノロジーズのスキル「コーデ相談 by WEAR」
(撮影:日経 xTECH)
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 利用者が「黒のトップスに合うコーディネートを教えて」などとEchoに話しかけると、ZOZOが運営するコーディネートサイト「WEAR」に投稿されたコーディネート例をEchoの画面に表示する。利用者は気に入った服を選んで画面に表示されるQRコードをスマホで読み込めば、商品の詳細を確認したり、通販サイト「ZOZOTOWN」で購入したりできる。登壇した中村氏によれば、開発初期段階では音声のみでコーディネートを提案するプロトタイプを開発していた。実際に利用してみると服の組み合わせが分かりにくかったため、音声UIをGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)と組み合わせる方式に変えたという。

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