ジェイテクトが介護機器事業に参入、2020年にアシスト機能付き歩行器を投入

制御技術生かしてノルディックウオーキングのトレーニング機能を搭載

2019/05/29 08:00
吉田 勝=日経 xTECH/日経ものづくり

 ジェイテクトは、自立歩行の支援を目的とした介護機器を開発している。2019年5月27日に開催した記者説明会で明らかにした(図1、プレスリリース)。製品名は「J-Walker テクテック」(以下、テクテック)。歩行器タイプの機器で、走行を電動モーターでアシストする。2020年の発売を目指している。

図1 アシスト機能付き歩行器「J-Walker テクテック」
腕を振って歩くためのトレーニング機能を搭載する。(出所:ジェイテクト)
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 テクテックは、歩行器を使えば自力歩行が可能な要介護1、2程度のユーザーの利用を想定している。単に歩行をアシストするだけでなく、腕を振って歩く「トレーニング機能」を搭載するのが特徴だ。東京大学大学院総合文化研究科教授の中澤公孝氏らの研究に基づいて、2本のポールを使って歩行を補助する「ノルディックウオーキング」を取り入れた。

 具体的には、歩行に合わせて手で握るグリップ部が前後にスライドし、自然と腕を振って歩くようになる。腕を振って歩くと自然と背筋が伸びて歩行姿勢が良くなるとともに、心拍数が高まって単に歩行をアシストするよりも高い運動効果が得られるという(図2)。

図2 テクテックに搭載するトレーニング機能
(出所:ジェイテクト)
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 正しい歩行姿勢を維持するに当たって、ユーザーがテクテックと適切な距離を保って走行する機能も備える。グリップ部のスライド位置を検出して、本体とユーザーの位置を推測。ユーザーが歩行器から離れすぎると近づき、近づきすぎると離れるように制御する。こうした制御に同社が自動車部品やアシストスーツ「J-PAS」で培ってきた制御技術を生かしているという。これらトレーニング機能については、特許も出願しているという。

 同社は、今後同分野に新製品を投入していく考え。「テクテックを皮切りに新規事業として介護福祉機器を開発していく」(同社新規事業推進部企画室室長で経営企画室主幹の宮崎安弘氏)。

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