「急成長の時代が始まりつつある」――。2019年5月21日にソニーが開催したアナリスト向け説明会「Sony IR Day 2019」において、ゲーム事業を手掛ける同社の米子会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)で社長 兼 CEOを務めるジム・ライアン氏は、ストリーミング型のゲームに対してこう期待を寄せた(関連記事)。同社は、ストリーミング型ゲームの1種であるクラウド型のゲーム配信サービス(クラウドゲーム)「PlayStation(PS) Now」を2014年から始めている。今後は同サービスの利用者の数を増やし、ゲーム事業の柱の1つにしたい考えである。

 クラウドゲームの特徴は、ゲーム専用機でなくても、高品質なゲームをプレイできること。データセンターのサーバーでゲームの演算処理を行い、その結果を映像としてクライアント機器に伝送する。ゲーム機のような専用ハードウエアを用意しなくても、データセンター側(サーバー)に処理性能が高いCPUやGPU、そしてサーバーとのデータのやり取りに必要な高速な通信インフラが整っていれば、テレビやタブレット端末、スマートフォンなどの汎用機でも、ゲーム専用機並みのゲームをプレイできる。すなわち、ゲーム機が不要になる可能性があり、ゲーム機メーカーにとって「脅威」とみなせる。だが、ゲームをプレイする機会は増える。

 据え置き型ゲーム機「PlayStation(PS)4」を手掛けるSIEにとっても例外ではない。しかし、SIEは、クラウドゲームといったストリーミングゲームを、機器や場所、時間の違いにかかわらず、シームレスにゲーム体験を提供できる手段として位置付ける。その分、SIEの「プレイステーションプラットフォーム」を利用する機会が増え、ゲーム事業が成長するという算段である。

ストリーミングゲームの位置付け
(図:ソニーの「Sony IR Day 2019」の資料から)
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