NTTは2019年5月27日、理論的な通信容量の上限である「シャノン限界」を達成し、かつ実現可能な符号化方式を開発したと発表した。名称は「CoCoNuTS(Code based on Constrained Numbers Theoretically-achieving the Shannon limit)」。5G(第5世代移動通信システム)の実用化が迫るなか、「6G」とも言うべき次々世代通信に向けた要素技術が早くも姿を見せ始めた。

 シャノン限界とは、一定の周波数帯域幅における通信容量の上限値のこと。決まった帯域幅の通信路は通信容量に限界があることを「シャノンの定理」と呼び、数学者・電気工学者で「情報理論の父」と呼ばれるクロード・シャノンが証明した。

 5Gに実装されているLDPC(Low Density Parity Check)など既存の符号化方式は、特殊な条件を満たす通信路でしかシャノン限界を達成できない。これに対してNTTが今回開発した符号化方式を使うと一般的な通信路でもシャノン限界を達成でき、既存方式よりも通信効率の向上が見込める。

JPEG画像を符号化し今回の方式とLDPCを比較した
(出所:NTT)
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 今回NTTは、特定の条件を満たさない通信路において、シャノン限界を達成できる通信路符号を構成できることを数学的に証明した。そのうえでシミュレーション実験を行い、LDPCよりも効率的に通信できることを示した。

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