休日で人通りが少ない日曜日の東京・大手町。このオフィス街では見慣れないサッカーのユニフォームを着た人々が、次々にあるビルに吸い込まれていく。そのビルにあるイベントホールに足を踏み入れると、横幅17mの巨大スクリーンに映し出されたスタジアムの芝生の緑が目に飛び込んで来た。周囲からは、チームを応援するサポーターの歌声。まるで、都心のど真ん中にスタジアムが出現したようだ。

 これは日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)とNTTが2019年5月12日に実施した、12K映像と立体音響を利用したJリーグのライブビューイングの様子である。開始から26年目を迎えたJリーグが「デジタルスタジアム」と呼ぶ肝いりプロジェクトで、J1のヴィッセル神戸対鹿島アントラーズの試合で実施した。通常のテレビ放送では使わない映像・音響技術を利用して、新たな観戦体験の提供を目指す。

 デジタルスタジアムについてJリーグ チェアマンの村井満氏は「スタジアムとテレビの観戦体験の“いいとこ取り”をしたい」と語る。テレビにはない「ボールがない所の選手の動き」が見られる俯瞰映像と、スタジアムでは見られない選手やボールに寄った中継映像や、スタッツ(プレーのデータ)などを同時に見られるのが売りだ。

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