求人情報サイトを運営するディップは2019年夏、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やAI(人工知能)を使った業務自動化ソフト/SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の新事業を開始する。今後5年で500億円を投資し、2024年2月期に新事業で売上高450億円を目指す。

 同社の2019年2月期の売上高は、現在の主力である「バイトル」「はたらこねっと」などの求人情報サイトの求人広告売り上げを中心に421億円。「新事業で、既存事業と同じ規模の売り上げを達成できると試算している」(進藤圭 執行役員 商品開発本部 次世代事業準備室/dip AI.Lab 室長)。新事業をもう1つの主力に育て、経営体質を強化する。

ディップの進藤圭執行役員商品開発本部次世代事業準備室/dip AI.Lab室長
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第1弾は人材派遣会社向け業務自動化ソフト

 新事業では、業種別に業務を自動化するRPAのソフト/SaaSを開発し、求人情報サイトの既存顧客15万社に売り込む。AIは文字認識や画像認識、状況に応じた判断といった機能を追加するために利用する。カスタマイズが不要なシンプルなソフト/SaaSにして、営業担当者が求人媒体とともに売り込む。

 進藤室長は「求人広告と同程度の月額料金で、求人媒体と同じくらいの顧客数を狙えると考えている」と話す。求人媒体事業の営業力を生かすため、アルバイト求人の多い飲食や小売りなどの業種と、人材派遣の業務自動化にフォーカスする。

 第1弾のソフト/SaaSは人材派遣会社向けだ。応募者からのメールへの返信、質問の受け付け、レジュメ(職務経歴書)の回収とデータ化、面接のアポイントメント、求人企業とのマッチングといった作業を自動化する。

 RPA、AIによるOCR(光学的文字認識)、チャットボット、メール自動送信といったツールを組み合わせる。人材派遣会社でよく使われている業務パッケージとの連携機能も持たせる計画だ。大手企業では数十人を要する業務を、少ない人数で実施できるようにする。

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