電気自動車(EV)ベンチャーの台湾シン・モビリティー(XING Mobility)は、電池システムを他社に供給するビジネスモデルを展開する(図1)。リチウムイオン電池パックに、冷却システムやPDU(パワー・ディストリビューション・ユニット)を組み合わせて供給。車両メーカーは電池システム分の開発工数を抑えやすくなる。

図1 台湾シン・モビリティー(XING Mobility)は電池システムを他社に供給する(出所:XING Mobility)
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 クルマの他に、建設機械や船などの電動化を想定し、用途に応じて電池パックのサイズを変える。需要の拡大が見込める台湾や中国のメーカーに供給している。

 世界最大の自動車市場である中国では、車両の電動化が活発化している。クルマ以外のモビリティーでも電動化が加速する可能性が高いと考えて、XING Mobilityは電池システムの供給を事業の柱とする道を選んだ。

 同電池システムの基本となるのは、質量約2.8kgの電池モジュールである。モジュールをブロックのように組み合わせることで、各モビリティーに合わせた形状を実現していく。エネルギー密度は220Wh/kg。必要な電池容量や出力はモジュール数を変えることで対応する。

 モジュールは、民生用に大量に流通する「18650(直径18×長さ65.0mm)」サイズのリチウムイオン電池セルを42個、樹脂ケースに入れて造っている。

 モジュールを組み合わせるパターンを変えれば、電池パックの大きさや形は5000通り以上になるという。例えば、「U-Shape」や「T-Shape」といった形状を想定している(図2)。U-Shapeは建設機械に、 T-Shapeはクルマにといったように、用途に応じて形状を変えて供給する。

図2 電池モジュールを組み合わせて各モビリティーに合った電池パックに仕上げる(出所:XING Mobility)
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