インターネットとモバイルが一気に広まった平成期に活躍した通信サービスが2024年までに続々と終了する。ソフトバンクは2019年5月10日、「Yahoo! BB ADSL」などのブランドで提供してきたADSL(非対称デジタル加入者線)サービスを2024年3月末で終了すると発表した。

 NTT東西も「フレッツ・ADSL」を2023年1月末で終了すると発表済みで、主要なADSLサービスが2024年までに終息することになる。NTT東西はISDN(INSネット)についても2024年1月に終了する予定だ。

街頭でモデムを無料提供するという斬新な販売手法で加入者を伸ばし、販売員は「パラソル部隊」と呼ばれた
(出所:ソフトバンク)
[画像のクリックで拡大表示]

 モバイル通信でも平成を彩ったサービスが同時期に役割を終える。ソフトバンクとウィルコム沖縄は2019年4月、PHSのテレメタリング(遠隔監視・計測)向け料金プランを2023年3月末で終了すると発表した。2020年7月に先に終了する音声通話向けサービスを含め、PHSサービスを全て終息させる。NTTドコモは2008年1月にPHSサービスを終了している。

競争力を失い、設備も老朽化

 かつてPHSは携帯電話より、ADSLは光回線よりも通信料金が割安であることを訴求してインターネットやモバイルの普及に貢献した時期があった。ISDNは常時接続サービスが登場するまで、1990年代後半に黎明(れいめい)期にあったインターネットの普及に貢献した。

2018年12月末までの固定ブロードバンドサービスの契約数の推移。光回線(FTTH)が4000万件に迫るのに対し、ADSL(図中ではDSL)は182万件と低迷している。ソフトバンクのADSLの契約数は直近で83万3000件だった
(出所:総務省)
[画像のクリックで拡大表示]

 これらのサービスが一気に終了するのは、競合する光回線や3G/4G携帯電話などの低廉化が進んで競争力を失い、加入者が伸び悩んでいたことに加え、旧技術に支えられた設備の維持が困難になってきたことが大きい。ソフトバンクはADSL終了の理由を、「保守部材の枯渇や設備の老朽化でサービスの安定的な提供が困難になることが見込まれるため」と説明している。

この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)が12月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら