「1台でも多くクルマを造るという方針を見直した。群馬製作所でフル操業することは考えていない」。SUBARU(スバル)社長の中村知美氏は、2019年5月10日に開いた2018年度通期(2018年4月~2019年3月)の連結決算会見で、同製作所の今後の操業に言及した(図1)。

図1 スバル社長の中村知美氏
(撮影:日経Automotive)
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 同社の群馬製作所(群馬県太田市)には、3つの生産ライン(本工場に1つ、矢島工場に2つ)がある。2017年から相次いで発覚した完成検査の不正問題を受けて、現在は通常操業よりも生産台数を減らして操業している。生産台数を抑えながら、完成検査設備の刷新や検査員の増強といった新たな検査体制の構築を急いでいる。

 新たな検査体制は2019年度下期にも構築できる見通しだが、それでも中村氏は「3つの生産ラインをフル操業にはしない。いずれか1つのラインを、通常操業に戻すことにとどめる」とした。操業を通常の状態に戻すよりも、品質の確保を優先する考えを強調した。なおフル操業とは、シフト体制を見直すことなどで、通常操業を上回る生産を行うことである。

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