東京急行電鉄は2019年5月8日、世田谷線・こどもの国線を除く85駅319台の自動券売機で銀行預貯金を引き出せる新サービス「キャッシュアウト」を始める。利用者は駅構内のATMだけでなく、券売機からも現金を引き出せるようになる。狙いは交通系ICカードの「PASMO」や「Suica」の普及によって利用頻度が落ちた券売機の有効活用だ。

東京急行電鉄の八巻善行フューチャー・デザイン・ラボ事業創造担当プロジェクトリーダー
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 「駅構内も含めキャッシュレス化が進んでいるが、現金が必要な状況は残っている。いざというときに生活動線上にある駅で気軽に現金を引き出せるようにした」。東急電鉄の八巻善行フューチャー・デザイン・ラボ事業創造担当プロジェクトリーダーはキャッシュアウトの意気をこう説明する。

券売機での操作は3つだけ

 切符を購入したいという本来の券売機利用者を待たせないため、キャッシュアウトは徹底的に操作を簡素にした。利用できるのは横浜銀行かゆうちょ銀行に口座を持つ人。事前に横浜銀行の「はまPay」かゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」のスマートフォンアプリで引き出し先にキャッシュアウトを選び、引き出す金額を選んで暗証番号を入力すると、アプリ画面にQRコードが表示される。

スマートフォンアプリで引き出し金額を選ぶ
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暗証番号を入力するとQRコードが表示される
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 券売機の前では「QRコードを使う」をタッチし、アプリ画面のQRコードを読み取らせる。

QRコードを券売機右下にあるQRコードリーダーで読み取らせる
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 すると確認画面が表示され、タッチするとお金が出てくる仕組みだ。券売機での操作は3ステップしかなく、慣れれば数十秒程度で現金を引き出せる。

下部の釣り銭出口から現金が出てくる
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 手数料は108円か216円で、利用銀行や時間帯によって異なる。2019年6月30日までは無料だ。

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