セコムはAGCやディー・エヌ・エー(DeNA)、NTTドコモと共同で、AI(人工知能)搭載のバーチャルキャラクターが警備や受付業務をするセキュリティーシステム「バーチャル警備システム」の試作機を開発、2019年4月25日に発表した。オフィスビルのエントランスなどの有人施設における警備や受付業務に導入し、人手不足解消に役立てる。

バーチャル警備システムの開発に参画した各社の幹部ら
左から、AGC執行役員 ビルディング・産業ガラスカンパニーの武田雅宏アジア事業本部長、セコム執行役員の上田理企画担当、セコムの中山泰男社長、DeNA常務執行役員渉外統括本部の渡辺圭吾本部長、NTTドコモ執行役員の櫻井俊明第二法人営業部長
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 セコムによると、警備業界は深刻な人手不足に直面しており、有効求人倍率は2019年1月時点で9倍に達したという。同社の中山泰男社長は「セキュリティーへのニーズは多様化・複雑化する一方で人材供給が追い付いていない。この状況を打破するため、各社が強みとする最新技術を持ち寄って今回の仕組みを開発した。バーチャル警備システムを令和時代の当たり前の存在にしていきたい」と意気込みを述べた。

セコムの中山泰男社長
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バーチャル警備員でコストを半分以下に

 今回開発したシステムは、常駐警備員が施設内の特定の場所に立って監視・警戒する「立哨」と呼ばれる業務の代替を狙ったもの。セコムによれば、AI搭載キャラクターによる警備システムは世界初。大型ディスプレーに等身大の「バーチャル警備員」を映しだすことにより、「不審者には威圧感を、一般客や社員などには安心感を与える効果がある」(セコム執行役員の上田理企画担当)。バーチャル警備員は休みや交代が不要なため、警備員が立哨する場合と比べてコストを半分以下にできると同社は見る。

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