新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2016年度から6年計画で進めている、有機・高分子系機能性材料を迅速に開発する「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」の前半3年間の成果として、シミュレーション・ソフトウエアを公開する。同ソフトは有機・高分子系機能性材料の開発を支援するもので、オープンイノベーションの仕組みによってその普及を図る。

 このNEDOの方針・計画を受けて、同プロジェクトの実施者である産業技術総合研究所(産総研)と先端素材高速開発技術研究組合(ADMAT)は説明会を開催し、2019年4月12日に東京都江東区でシミュレーションソフトの概要と公開方法などを明らかにした。公開するシミュレーターは、「電気・光などのキャリア輸送シミュレータ」「界面原子ダイナミックス・反応シミュレータ」「誘電率などの外部応答物性シミュレータ」など9本(図1)。さまざまな手法で異なる材料の機能・物性を予測することで、有機・高分子系機能性材料の広い範囲で材料設計が可能になるという。

 

図1:9本のシミュレーターとその適用材料など
(出所:NEDO、産総研、ADMAT)
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 ADMATは、出光興産や宇部興産、コニカミノルタなどの企業18社が参加し、産総研と共同で、シミュレーションソフトなどの開発を進めてきた。今回は、組合員以外の企業・大学などにも、それらシミュレーターの仕様と利用方法を公開し、優れた有機・高分子系機能性材料開発の具体的な研究開発テーマを募集する構えだ。具体的には、NEDOが材料開発の助成事業を2019年5月に公募するという。

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