「データ活用を高度化するには、生産現場とIT部門の相互理解が不可欠だ。デジタルツインがそれを助ける」――。

 日鉄ソリューションズ(NSSOL)は2019年4月16日、製造業のデジタルツインを実現するシステム「Geminant(ジェミナント)」を発表した。冒頭のコメントは、同社技術本部システム研究開発センター所長の齋藤聡氏によるものだ。同社は日本製鉄との共同研究を進めており、その成果をGeminantに盛り込む。2020年度の提供を目指す。

日鉄ソリューションズ技術本部システム研究開発センター所長の齋藤聡氏
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 デジタルツインは直訳すると「デジタルの双子」だ。製造業においては、コンピューター上で仮想的に製品や工場を再現する概念を指す。シミュレーションを活用することで、開発や設計、生産現場の問題を明らかにできると期待される。

 米ガートナー(Gartner)が2019年2月に発表した調査結果によると、IoT(Internet of Things)を実装する組織の75%が既にデジタルツインを使用しているか、1年以内に使用する予定があるという。商機があると見て、NSSOLだけでなく複数のITベンダーが関連サービスを強化しつつある。

 デジタルツインを実現するには、現場から大量のデータを収集して分析、可視化する仕組みが欠かせない。その点、NSSOLのGeminantは、データ分析の履歴を保管するデータベースの機能や、3次元モデルを用いて製品や生産現場を再現する機能などを持つ。

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