リアルタイムOS(RTOS)を手がける米グリーン・ヒルズ・ソフトウエア(Green Hills Software)は同社の主力製品「Integrity」を使った自動車向けの各種デモを「第8回 IoT/M2M展 春」(2019年4月10~12日、東京ビッグサイト)で見せた。

Green Hills SoftwareのMatthew Slager氏(撮影:日経 xTECH)
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 Integrityは仮想化技術(ハイパーバイザー)を備えたRTOSで、もともと航空・宇宙・軍事分野やネットワーク機器など、高い安全性とセキュリティーが求められる分野で使われていた。自動車向けにも使われており、「主にメータークラスターでの採用実績が多い」(同社Vice President Asia-Pacific Operations, Advanced ProductsのMatthew Slager氏)という。

 展示会では、ハイパーバイザーを使ってコックピット関連の複数のシステムを1つのSoC(System on Chip)上で動かすデモを見せた。1つのSoCに集約することで部品コストを削減できる。ハイパーバイザー上でAndroid/Linuxベースのインフォテインメント(IVI)と、Integrity RTOSベースのメータークラスターを動かした。SoCには米クアルコム(Qualcomm)のチップを使っていた。

コックピット向けのデモ(撮影:日経 xTECH)
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 こうしたコックピットの統合化技術は、すでに欧州の自動車メーカーが先行的に採用しており、「2019~2020年にかけて本格的に普及する見通し」(同氏)とする。また、「SoCの演算能力が向上するとシステムの統合もますます加速する」(同氏)という。最近はQualcommをはじめ多くの半導体ベンダーが車載SoC分野に参入し、競争が激しくなってきている。SoCの高性能化も急速に進みそうだ。

 コックピットの統合化ソリューションは車載OS「QNX」を手がけるカナダ・ブラックベリー(BlackBerry)など、多くの企業が提案している(関連記事)。こうした競合との違いについて同氏は「我々は組み込み分野の仮想化技術で20年の実績があり、航空・宇宙分野でも実績がある。機能安全性やセキュリティー面が強みだ」(同氏)と説明した。

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