日本電産は2019年4月16日、オムロンオートモーティブエレクトロニクス(小牧市)の株式取得などにかかわる譲渡契約を、オムロンと締結した。オムロンが所有するオムロンオートモーティブエレクトロニクスの全株式(異動後所有株式が10万株、議決権数が10万個、議決所有割合は100%)を日本電産が取得する。取得額は約1000億円を予定している。

 日本電産はオムロンオートモーティブエレクトロニクスを同社のグループに招き入れることで、様々な技術の相乗効果を見込んでいる。なかでも、モーター制御ECU(電子制御ユニット)をはじめ、パワーパック主要部品やADAS(Advanced Driver Assistance System)については、期待が高い。これらの技術や開発力を活用して、日本電産が注力する自動車の電動化と自動運転に関する製品ラインアップを拡充する方針だ。

 今回の買収を足掛かりに、「2020年度の車載モーター関連事業の売り上げで1兆円を目指す」と日本電産の代表取締役会長(CEO)の永守重信氏は語った(図1、2)。

図1 日本電産の代表取締役会長(CEO)の永守重信氏
(撮影:日経Automotive)
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図2 日本電産の車載モーター事業の位置付け
(出所:日本電産)
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 オムロンオートモーティブエレクトロニクスはオムロンの子会社で、センシングや制御技術を核とした制御機器やシステム、電子部品などに強みを持つ企業だ。車載用エレクトロニクス製品の研究開発および製造販売を担ってきた。

 資本金は50億円。従業員数は、2018年9月時点で国内外合わせて5651人の規模だ。2017年度の売上高は1332億円に上る。日本電産のグループ会社である日本電産エレシスとはADAS領域で補完関係を築く方針で、2社を統合することは考えていないという。

 「1000億円の譲渡額が高いか安いかについては、立場によって異なってくるだろう。だが、我々の足りないところを補完し、相互に高められるという点では、価値ある価格だと思っている」(永守会長)。

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