「(政府が求める)通信料金と端末代金の分離に対応しただけでなく、他社と比べても競争力がある料金を実現したと考えている」。

 NTTドコモは2019年4月15日、スマートフォン向けの新料金プランを発表。記者会見に臨んだNTTドコモの吉沢和弘社長はこのように語り、新料金への自信を見せた。

記者会見に登壇したNTTドコモの吉沢和弘社長
[画像のクリックで拡大表示]

 今回の新料金は、2018年10月発表の中期経営戦略で明らかにしていた「通信料金の2〜4割引き下げ」「最大4000億円規模の顧客還元」を具体化したものだ。「月々サポート」など、既存の料金プランとセットで提供されている端末購入補助を基本的に廃止。その代わりに通信料金を引き下げ、実質使い放題の大容量プランで現行より3割安いなど、2〜4割の値下げを実現しているとする。

 しかし、新料金の中身をよく見ると、KDDI(au)が2017年から、ソフトバンクが2018年からそれぞれ提供している分離プランをほぼ踏襲したものだ。しかもNTTドコモが主張する2~4割引き下げを享受するには、家族や親族で3回線以上の契約が必要などの条件が付く。「NTTドコモの契約回線の7割は、3回線以上をまとめた家族割の適用を受けている」(吉沢社長)とするが、既存ユーザーを囲い込む面が強い。同社が相対的に弱い単身者などの開拓に課題を残したと言える。

最低料金は月額1980円で横並び

 新料金は大容量の「ギガホ」と、階段状の従量制料金を採用した「ギガライト」の2つ。2019年5月22日に予約の受け付けを開始し、6月1日から提供を始める。

 ギガホは、30ギガバイトの大容量データ通信が付いて基本料金が月額6980円(2年定期契約の場合)。家族や親族で3回線以上をまとめて契約すると、単価は同5980円となる。NTTドコモは既存の「ウルトラデータLLパック」に比べ、3割の値下げを実現したとする。

NTTドコモが示した新料金プランと既存プランの比較。最大4割の引き下げを実現したとする
(出所:NTTドコモ)
[画像のクリックで拡大表示]

この先は有料会員の登録が必要です。有料会員(月額プラン)は初月無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら