PFUは、同社の産業用PC/組み込みコンピューター「ARシリーズ」のユーザーに向けて、ハイパーバイザーソフトウエア「組込み仮想化ソフトウェア」を提供する(ニュースリリース)。「標準品の売り切り」というスタイルではなく、顧客のシステムやアプリケーションに最適な形にカスタマイズしてから提供するスタイルを採る。同社は新製品を第8回IoT/M2M展【春】(2019年4月10日~12日に東京ビッグサイトで開催)に出展している。

稼働するOSが異なる4台のPCを1台にまとめることができる。PFUの図
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 以前、同社は、産業機器/装置向けの事業としては産業用PC/組み込みコンピューター本体の開発提供に専念していた。ここ数年で、産業用コンピューター/組み込みコンピューターに挿し込んで使う拡張カードの提供も行うようになった。「今後は、システムの基盤となるソフトウエアも提供して、ユーザーにはアプリケーションの開発に専念してもらう」(PFU)。そのソフトウエアの1つが今回の「組込み仮想化ソフトウェア」である。

 PFUによれば、最近の産業機器、例えば半導体製造装置は複雑になり、内部に複数の産業用PCを抱えることが増えているという。こうした産業機器のユーザーからは、「内部の産業用PCを減らしたい、まとめたい」という要求が出ているとする。この声に応えたのが、今回の「組込み仮想化ソフトウェア」である。

 このソフトウエアを使えば、最大で4台(4つのOS)の仮想マシンを、1台の産業用PCに立てることができる。4つのOSはWindows、Linuxなど、異なっていても良い。今回の製品はオープンソースのソフトウエアをベースに、Webブラウザーで稼働するGUIなど独自機能を加えた。さらに、顧客のシステムやアプリケーションに最適になるようなカスタマイズサービスも行う。ITシステムでは当たり前の「仮想化」だが、産業機器の開発者が導入するには、敷居が高いケースは少なくなく、こうした現状に応えた。

 新製品はARシリーズのうち、米Intelのサーバー用MPU「Xeon」を搭載した3機種で使える。「AR6200」と「AR6100」(関連記事1)、そして「AR8300」(関連記事2)である。

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