ヤマハ発動機は、「リーニング・マルチ・ホイール(LMW)機構」を採用した新型3輪車を開発し、2019年3月から受注生産を始めた(図1、2)。名称は「NIKEN(ナイケン)」。排気量は845ccで、前2輪後ろ1輪の後輪駆動車である。同社の大型2輪車「MT-09」をベースに前輪部分を改造した。従来のLMW機構に比べて、旋回時の操縦性や安定性を高め、4輪車の“乗り味”に近づけている。価格は178万2000円(税込み)から。

図1 ヤマハ発動機の「リーニング・マルチ・ホイール(LMW)機構」を採用した3輪車「NIKEN(ナイケン)」のGT仕様、斜め前から(撮影:日経 xTECH)
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図2 斜め後ろから、従来のLMW機構に比べて旋回時の操縦性や安定性が向上している(撮影:日経 xTECH)
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 同社のLMW機構は、旋回⽅向にリーン(内傾)しながら曲がる技術で、排気量125ccや155ccのスクーター「TRICITY(トリシティ)」で搭載実績がある。

 トリシティが搭載する従来の機構は、「パラレログラムリンク」と「片持ちテレスコピックサスペンション」で構成。リンクは計2本で平行に並んでおり、旋回時に平行四辺形になるように、リンクの中央を車体に固定していた(関連記事:メカニズム詳解 平行四辺形リンクで車体を傾ける)。

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