患者向けのデータプラットフォーム「Activaid」を開発するベンチャー企業のActivaid(東京・新宿、長谷部靖明代表取締役)は、炎症性腸疾患の患者を対象にしたベータ版をリリースし、2019年4月1日までにユーザー数が160人に達した。Activaidは、医薬品の臨床試験の評価項目の1つとして利用されるデータ(Patient Reported Outcome:PRO)を患者自身に入力してもらい、日々アップデートしてもらうプラットフォーム。

Activaidの画面イメージ
(出所:Activaid社)
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 患者がActivaidを利用するメリットは、疾患の管理に使えたり、疾患ごとに患者同士が相談したり、患者のコミュニティーを作れたりすること。将来的に、患者が病態に応じて治験を探せるような仕組みを構築する計画だ。さらに、製薬企業に同プラットフォームで収集したデータを提供し、医薬品の研究開発などに役立ててもらう方針。「米国の『PatientsLikeMe』と呼ばれる患者向けのプラットフォームサービスのようなものを国内で展開したいと考えている」と同社の長谷部代表取締役は話す。

 米国では、個別化医療に向けた研究開発のため、製薬企業がデータを収集する企業に積極的に投資を行っている。例えば2018年2月にはスイスRoche社が、癌患者のリアルワールドデータの解析を手掛ける米Flatiron Health社を19億ドル(約2000億円)で買収した。また英GlaxoSmithKline(GSK)社は2018年7月、個人向けの遺伝子解析サービスを手掛けてデータを保有している米23andMe社とデータの活用で提携。GSK社は23andMe社に3億ドル(約335億円)を出資した。